丹波春日町保月の里は東に妙高山、西には国指定史跡「黒井城(保月城)」跡のある猪ノ口山、南には丹波山系三尾山、舞鶴若狭道春日IC、北には丹波富士とも呼ばれる小富士山等穏やかな山々に囲まれ、その中央に流れる竹田川・黒井川流域に広がる広々とした田園地帯である。 |
テーマにかかげる「ギフチョウ」は、豊かな自然環境を育めば、必ず定着するだろうという目標であり、 |
多田の集落から北西の方角、城山から千畳敷(百間馬場)に向かう山並みの手前に小高い山があり行者山と今も呼ばれている。江戸年間より役(エン)の行者、金剛蔵王権現、前鬼、後鬼が祀られ、奈良大峰さんより分霊を受け祭られたとされている。永年、9月初め、豊作祈願、火災予防祈願、子どもの成長を祈願して、竹田川で身を清めこの行者堂にお参りされてきました。近年この行者山にお参りする人も少なくなり、参道もわからなくなってきたので、この行者信仰復活させるべく参道を整備し、山裾散策道からの入り口に、有志で山門を建立し周辺を整備していただきました。 |
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丹波市に移行する時、旧春日町から払い下げで提供された旧水源地跡に多田保月の里を一望できる展望台を整備した。 |
ビオトープの池、ドウダンツツジ、コバノミツバツツジの植栽がなされ、太いヒノキの長いベンチから美しい新池や田園地帯や集落全体が一望できる。 |
賀茂神社や展望台にはいくつもの小さな池があります。ドジョウやメダカやトノサマガエルやモリアオガエル、イモリ、アメンボなどたわむれる水生動物の宝庫です。子どもたちが池をのぞいて昆虫を発見した時、声をあげて喜ぶ光景はまさに、里山は子どもたちの立派な学習や遊び場になっているのです。 |
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平成16年・17年度冬の農閑期を活用して大規模な改修工事が行われた。農業用水の池であり生息する魚は少ないが、カイツブリや、サギ、カモなど野鳥が訪れる。特に早朝、東より朝日が池面に映る光景は絶景である。 |
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保月の里西の山裾にある新池にカモが飛来してきた。池の周囲を散歩すると警戒して池の端に逃げていく。野鳥のカモに餌やりは禁物らしい。竹田川、黒井川にも飛来している。(12月初旬新池にて撮影) |
秋は賀茂神社や円光寺のモミジの紅葉が美しい。11月中下旬が見ごろである。モミジの名所は丹波でもいくつもあるが、ここ保月の里にあるモミジも秋深まる下旬より12月一段と色が冴えてくる。 |
圓光寺境内の南や賀茂神社東の散策路に見られ、2月・3月の花のない季節になると可憐な花が香りを乗せて散歩する人を楽しませてくれる。 |
あまり知られていない素朴な花であるが、「ギフチョウ」の生息にはかかせない。葉の裏側に産卵し、幼虫が新葉を食べる。多田保月の里の山裾にはあちこちにカンアオイが見られれる。花は冬地表近く咲くので少し見分けにくい。 |
モリアオアガエルの産卵は賀茂神社の池に春見ることが出来る。池の周りの木々や植物に産卵し、直径15cmほどの泡状の白い塊が見られる。1週間ほどでふ化し、池面に落下後、ひとつの白い塊で300~500匹のオタマジャクシとなる。しかし、イモリやタガメなどに食べられ、あとわずかだけ生き残れるようだ。 |
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モリアオガエルの卵はふ化後1ヶ月で成虫となり、山の木に止まったり、水辺に戻ったりしながら、小さな昆虫類を食べて棲息する。この写真は平成19年6月山裾整備作業中、多田地区長尾谷のふもとで発見し、撮影したものである。 |
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今年、明るく快適な散策ウォーキングが出来るように散策路に案内表示を立てることになりました。賀茂神社他に設置されました。 |
寺の裏城山登山道にはコバノミツバツツジが多く見られる。一斉に4月咲き始めると見事な光景である。ギフチョウは、この「コバノミツバツツジ」やサクラの蜜を吸って成虫の間養分を蓄え、産卵に備えるようだ。 |